―家族の車の問題(相続・離婚など) 車買取の疑問

相続した車を売る時に必要な書類を完璧に教えちゃいます! 『このケースはどうすれば…!?』編

2017/03/04

相続した車を売る時に必要な書類を完璧に教えちゃいます! 『このケースはどうすれば…!?編』マンガ1ページ目 相続した車を売る時に必要な書類を完璧に教えちゃいます! 『このケースはどうすれば…!?編』マンガ2ページ目

相続した車の買取はどうしたらいいの!?

くまった君
僕が父親から車を相続しようとしたことから、僕に戸籍があるのかどうかという別の問題が発生してしまったんだ…

リーちゃん
まあ、一般的にどんな書類が必要かは全部説明したから全て理解したでしょ?

くまった君
まあ、それはそうだね。

リーちゃんから更に詳しい話も教えてもらったしね。今では車を相続して売るときに必要なものについては完璧に把握したからみんなにも教えちゃおうと思うんだな。

このページではこんなことを解説しています!
☑一番最初に車検証の所有者が誰になっているかを確認する
☑相続人が1人の場合は、亡くなった人の戸籍謄本(又は除籍謄本)、相続を受ける側の印鑑証明書などが必要
☑相続人が2人以上の場合は、亡くなった人の戸籍謄本(又は除籍謄本)、相続を受ける側の印鑑証明書、遺産分割協議書などが必要
☑遺産分割協議書の見本とダウンロード先も紹介
☑車の所有者がディーラーや信販会社の場合は所有権解除の手続が必要になる
☑軽自動車は認印があれば、簡単に手続が出来る

くまった君
面倒くさい知識を色々と身に付けるよりも、車買取業者に色々な段取りを聞きたいという人は、取りあえず車の査定申込みをするといいよ!これでより高く売れる業者を見つけることも出来て一石二鳥なんだな。

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相続した車を売るときの大前提の知識を知っておこう!

相続した車を売るときの大前提を説明するくまった君

くまった君
相続した車を売るということは、その車の所有者は亡くなった人のものになっているんだな。
*ローンで車を購入していている場合は、信販会社やディーラーが所有者、無くなった人が”使用者”となっている場合もあり。

リーちゃん
ということは、相続した車を売ろうとするときは、大前提として売ろうとしている車の所有者を一度相続人(相続を受ける人)の名義にする必要があるんだね。

くまった君
つまり、亡くなった人の名義のままで車を売ることは出来なくて、例え車に乗らないとしても、一度相続をしたという形にしてからじゃないと車を売ることは出来ないってことになるんだな。

リーちゃん
というわけで、ちょっと面倒にはなるんだけど、以上のような理由から車を売るだけのことで戸籍謄本などを準備しないといけないことになるんだよねー

くまった君
以上の大前提となる、”相続手続が必要になる”を理解した上で、次からの説明に進んでみて!!

 

必要書類の説明をする際に正式名称を使用せず説明する場合もあります。例えば”戸籍謄本”は現在では”戸籍全部事項証明書”が正しい名称となりますが、本ページでは一般的に馴染みのある”戸籍謄本”という名称で説明をしています。また、分かりやすさを優先するために、法律的に正しくない言い回しをしている箇所もあります。

本ページでは基本的に自分で集める必要がある書類だけを説明しています。車を売るときは業者側も色々な書類を用意してくれますが、業者側が用意する書類や運輸支局で取得する書類については説明を省略している箇所もありますのでご注意ください。

相続した車の買取で必要な書類はコレ!!<普通自動車編>

くまった君
さて、ここから相続した車を売るときに必要な書類について説明していきたいんだけど、一口に”相続”とは言っても、そのパターンは色々あるんだな。
くまった君
まず、僕みたいに相続人(相続を受ける人)が1人というケース。

そして、兄弟・姉妹などの相続人が複数人いるというケース。

最後に、車の所有者が亡くなった人ではなく、ディーラーや信販会社になっているケース。


リーちゃん
そうだね。以上の3パターンが考えられるよね。

くまった君
それぞれ用意する書類がちょっと違ってくるから、それぞれ別々に解説をしていくことにするよ。

リーちゃん
特に車をローンで購入している場合は、ローン完済をしても車の所有者をディーラーや信販会社のままにしているケースが多いから注意する必要があるね。

くまった君
まずは、それぞれのケースごとの説明の前に最初にチェックしないといけないところがあるから、そこから説明しておくよ!

 

一番最初にチェックするのは車検証!

車検証の所有者をチェックするように言うくまった君

くまった君
それぞれのケース別の必要書類を解説する前にチェックしないといけないのが、車検証になるんだな。

車検証は車を売るときの必要書類にもなる重要な書類なんだ。基本的には車の中のダッシュボードに入っている場合がほとんどだと思うから、探してみて欲しいんだ。


リーちゃん
車検証を見ると、”使用者””所有者”で別々の欄が用意されていることが分かるね。

くまった君
なぜ、別々の欄が用意されているのかというと、使用者と所有者は違うことがあるからなんだ。

車を購入するときにローンを利用した場合は…
使用車は「車の購入者」
所有者は「ディーラー or 信販会社」

以上のようになっているんだな。


リーちゃん
つまり、使用者は亡くなった人の名前になっていたとしても、所有者は違うこともあるってことだね。

くまった君
所有者の名前がディーラーや信販会社になっているとしても、それは珍しいことではないんだな。

くまった君
車検証を確認出来たら、それぞれのケース別の必要書類を確認していくから、読み進めるんだよ!

 

CASE1 相続人が1人の場合 ⇒ 所有者・使用者共に故人

相続人が1人の場合

くまった君
相続人(相続を受ける人)が1人だけということは、子どもがいない夫婦だけで夫(又は妻)が亡くなった場合や、親が1人だけで子どもが1人で親が亡くなった場合などが該当することになるんだな。

それでは、早速相続人が1人だけのときに必要な書類を確認していくよ!

<相続人が1人の場合に必要な書類>

☑亡くなった父親くま男の戸籍謄本(発行から3か月以内)
⇒戸籍に亡くなった人だけが入っている場合は、戸籍謄本ではなく除籍謄本を取得します。
⇒相続人を確認するために初婚からの戸籍謄本が必要になります。過去に離婚歴があり戸籍が変わっている場合、離婚をしていないとしても転籍をしている場合は、転籍に伴って除籍になった除籍謄本も取得する必要があります。
⇒父親くま男の戸籍(除籍)に、くまった君の名前も記載されているかどうかを確認しましょう。くまった君の名前が書いてあればOKです。

父親くま男の戸籍謄本(除籍謄本)にくまった君の名前が無い場合はどうするの? ⇒ 改正原戸籍を取得する!
父親くま男の戸籍謄本(除籍謄本)を取得しても、くまった君の名前が書いてない場合もあります。

なぜかというと、戸籍の管理が電子化される前にくまった君が結婚して、父親くま男の戸籍から抜けている場合は、戸籍の電子化に伴いくまった君の名前は消されてしまうからなのです。

こういった場合は、電子化前の戸籍として保存されている改正原戸籍(かいせいげんこせき・かいせいはらこせき)を取得すれば、くまった君の名前が記載されたものを取得することが出来ます。

☑くまった君の印鑑証明書(発行から3か月以内)
⇒業者が用意する委任状に実印を押印します。
☑車検証
☑自動車税納税証明書
☑リサイクル券
☑自賠責保険証明書
☑車庫証明書
⇒くまった君が父親くま男と同じ住所で車を置く場合は、必要ありません。

*他に業者が用意する必要書類もあります。

くまった君
用意する書類としては、以上のようになっているんだ。

リーちゃん
ここで、注意する必要があるのが”父親くま男の戸籍謄本”になるね。

くまった君
上でも紹介しているけどケースによっては、戸籍謄本の記載内容によって、除籍謄本を取る必要があったり、改正原戸籍を取る必要があったりと取るべき書類が違ったりするんだな。

 

CASE2 相続人が兄妹2人の場合 ⇒ 所有者・使用者共に故人

相続人が2人の場合

くまった君
相続人(相続を受ける人)が2人いる場合として、今回は僕みたいな兄と、妹がいる場合で解説していこうと思うんだな。

今回は、相続人が2人いる場合として解説しているけど、3人以上いる場合でも用意するものが人数分増えるだけになるんだよ。

<相続人が2人の場合に必要な書類>

☑亡くなった父親くま男の戸籍謄本(発行から3か月以内)
⇒戸籍に亡くなった人だけが入っている場合は、戸籍謄本ではなく除籍謄本を取得します。
⇒相続人を確認するために初婚からの戸籍謄本が必要になります。過去に離婚歴があり戸籍が変わっている場合、離婚をしていないとしても転籍をしている場合は、転籍に伴って除籍になった除籍謄本も取得する必要があります。
⇒父親くま男の戸籍(除籍)に、くまった君とくまりんの名前も記載されているかどうかを確認しましょう。くまった君とくまりんの名前が2人とも書いてあればOKです。

父親くま男の戸籍謄本(除籍謄本)にくまった君とくまりんの名前が無い場合はどうするの? ⇒ 改正原戸籍を取得する!
父親くま男の戸籍謄本(除籍謄本)を取得しても、くまった君とくまりんの名前が書いてない場合もあります。

なぜかというと、戸籍の管理が電子化される前にくまった君やくまりんが結婚して、父親くま男の戸籍から抜けている場合は、戸籍の電子化に伴い戸籍から出て行った人の名前は消されてしまうからなのです。

こういった場合は、電子化前の戸籍として保存されている改正原戸籍(かいせいげんこせき・かいせいはらこせき)を取得すれば、くまった君やくまりんの名前が記載されたものを取得することが出来ます。

☑車を相続するくまった君の印鑑証明書(発行から3か月以内)
⇒業者が用意する委任状に実印を押印します。
⇒くまりんは印鑑証明書を取得する必要はありません。
☑遺産分割協議書
⇒遺産分割協議書には、くまった君とくまりんが実印を押印する必要があります。
☑車検証
☑自動車税納税証明書
☑リサイクル券
☑自賠責保険証明書
☑車庫証明書
⇒くまった君が父親くま男と同じ住所で車を置く場合は、必要ありません。

*他に業者が用意する必要書類もあります。

くまった君
用意する書類としては、以上のようになっているんだ。

リーちゃん
基本的には相続人がくまった君1人の場合とほとんど同じなんだね。

くまった君
違いとしては、遺産分割協議書という書類が必要という点なんだな。これは車を僕とくまりんのどちらの名義にするのかを話し合って決めたことを証明する書類として必要になるんだ。

くまった君
遺産分割協議書は以下のようなものになるよ。

遺産分割協議書の記入例

くまった君
それぞれの名前のところは直筆で署名する必要があることと、実印を押印することに注意して欲しいんだな。

リーちゃん
車を相続しないくまりんに関しては、実印を押すけど印鑑証明書は出さなくていいという変なルールになっているんだよね。ここで実印を押すからと勘違いをして印鑑証明書を取らないように注意する必要があるね。

遺産分割協議書のダウンロードはこちらから ➡ 遺産分割協議書

 

CASE3 自動車の所有者が故人ではなく、ディーラー or 信販会社だった場合

車の所有者がディーラーや信販会社の場合

くまった君
車を購入したときにローンを利用している場合は、車の所有者がディーラーや信販会社になっている場合があるんだ。

リーちゃん
ローンを組んで車を買うなんて普通のことだもんね。

くまった君
なんで、車の所有者がディーラーや信販会社になっているのかというと、ローンの支払いを担保するためにされていることで、ローンの支払いを終わったときに始めて本当の所有者になることが出来るという訳なんだな。

リーちゃん
だけど、ローンの支払いを終わっても自分から連絡をして、手続を進めない限りは車の所有者は変わらないままになってしまうんだよね。つまり、ローンの支払いが終っているのに所有者がディーラーや信販会社になっている場合もあるってことだね。

くまった君
そこで、まず必要な手続として所有者がディーラーや信販会社になっている場合は、ローンの支払いが終っているのかどうかを確認することが必要になるんだな。

くまった君
ここからは、ローンの支払いが終っている場合と、終わっていない場合に分けて解説していくよ。

 

<ローンの支払いが終っている場合に用意する書類>

☑亡くなった父親くま男の戸籍謄本(発行から3か月以内)
⇒戸籍に亡くなった人だけが入っている場合は、戸籍謄本ではなく除籍謄本を取得します。
⇒相続人を確認するために初婚からの戸籍謄本が必要になります。過去に離婚歴があり戸籍が変わっている場合、離婚をしていないとしても転籍をしている場合は、転籍に伴って除籍になった除籍謄本も取得する必要があります。
⇒父親くま男の戸籍(除籍)に、くまった君の名前も記載されているかどうかを確認しましょう。くまった君の名前が書いてあればOKです。

父親くま男の戸籍謄本(除籍謄本)にくまった君の名前が無い場合はどうするの? ⇒ 改正原戸籍を取得する!
父親くま男の戸籍謄本(除籍謄本)を取得しても、くまった君の名前が書いてない場合もあります。

なぜかというと、戸籍の管理が電子化される前にくまった君が結婚して、父親くま男の戸籍から抜けている場合は、戸籍の電子化に伴い戸籍から出て行った人の名前は消されてしまうからなのです。

こういった場合は、電子化前の戸籍として保存されている改正原戸籍(かいせいげんこせき・かいせいはらこせき)を取得すれば、くまった君の名前が記載されたものを取得することが出来ます。

☑車を相続するくまった君の印鑑証明書(発行から3か月以内)
⇒業者が用意する委任状に実印を押印します。
☑車検証

*相続人が複数いる場合でも遺産分割協議書は必要ありません。
*ディーラー、信販会社から別途書類を要求される場合、それぞれの所定の書類提出も必要となります。

くまった君
用意する書類としては、以上のようになっているんだ。

リーちゃん
ここで用意する書類は所有権を持っているディーラーや信販会社に提出するものとなるから、書類を提出後にディーラーや信販会社から発行される「譲渡証明書」「委任状」「印鑑証明書」等を利用して、運輸支局での名義変更手続も必要になることにも注意する必要があるね。

くまった君
以上の手続をすることで、無事に車の名義変更も完了して、車を売ることが出来る状態になるんだ。

 

<ローンの支払いが終っていない場合>

ローンの支払いが終っていない場合は、次のような選択肢からどうするかを決める必要が出てくるんだな。

パターン1 ローン残債を相続人で返済して、所有権解除をしてもらう

パターン2 車をディーラー、信販会社に引き取ってもらい売却してローン返済に充ててもらう

つまり、車に乗り続けたいのであれば、ローンの支払いを代わりにするしか無いということになるんだな。

パターン1を選んで、車を売りたいという場合は、乗り続けたいという場合は、ローンを完済した後に、<ローンの支払いが終っている場合>で紹介した手続を進めて自分に名義変更をしてもらう必要があるんだ。

ちなみに、パターン2を選んだ場合でも、ローン残債よりも安くしか車が売れない場合は、残ったローンをやはり負担する必要があることに注意して欲しいんだな。

 

相続した車の買取で必要な書類はコレ!!<軽自動車編>

軽自動車を相続した場合は簡単と言うくまった君

くまった君
先ほどまでは普通自動車を相続した場合を見てきたけど、ここからは軽自動車を売る場合に必要なものを説明していこうと思うんだな。

<相続した軽自動車を売るのに必要な書類等>

☑印鑑(認印でOK)
☑車検証
☑軽自動車税納税証明書
☑リサイクル券
☑自賠責保険証明書

くまった君
用意する書類としては、以上のようになっているんだ。見てもらえれば分かるとおり、普通自動車と違って、戸籍を集めたり、遺産分割協議書を作ったりなどの手間は一切かからないんだな。

リーちゃん
軽自動車って本当に簡単に手続が出来るから、逆に不安になっちゃうよね…

くまった君
そうだね。言ってしまえば、「認印」だけ手元にあれば、それで売却手続が出来てしまうんだもんね。

リーちゃん
超お手軽だね…

くまった君
普通自動車と比較すると、かなり簡単に売ることが出来て拍子抜けしてしまうかもしれないけど、軽自動車というのは資産的に見ると低額ということで普通自動車とは違った扱いがされているんだな。

 

まとめ

くまった君
さて、ここまで相続した車を売るときに必要な書類について一気に解説してきたんだな。

リーちゃん
ここまで解説してあれば、ほとんどの場合問題無く書類を用意出来そうだね!!

くまった君
色々と解説してきたんだけど、相続した車を売るという目的があるのであれば、基本的には車の買取業者に相談しながら進めて、任せられるところは任せて進めて行けば安心なんだ。

リーちゃん
ほとんどの買取業者が懇意にしている行政書士(役所手続の専門家)がいるから、行政書士が大体の手続は代行してくれたりするんだよね。戸籍集めは自分でしないといけないことが多いけど、それ以外は任せられる部分も多いから、一度相談してみるのがおすすめだね!!

くまった君
あと、大事なこととして相続した車を売るときは、少しでも高く売れるように色々な業者に査定をしてもらうようにして欲しいんだ。

リーちゃん
相続した車とは言っても、少しでも高く売れたら嬉しいもんね。

くまった君
色々な業者に査定依頼するのが面倒な場合は、簡単に複数業者に査定依頼が出来るサービスもあるから、いくつか紹介しておくから良かったら使ってみてね!

くまった君
相続手続は精神的にも大変なことが多いと思うけど、少しでも楽をして、少しでも車が高く売れるように祈ってるよ!!

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