
会社名義になっている社用車を売る場合はどうしたらいいの?
今回は僕みたいに会社名義になっている車を売る場合について詳しく解説していこうと思うんだな。
くまった君は会社乗っ取りの心配をしてたほうがいいんじゃ…
僕は知らない間に会社乗っ取りにあったりして、かなり大変な状況だけど、リーちゃんから色々聞いて詳しくなっているからみんなのお役に立てると思うんだ。
まあ、くまった君もせっかく勉強したんだし、みんなの役に立つように頑張って解説するといいよ。
社用車を売るための方法だけじゃなくて、売った後の会計処理(仕訳)についても解説しているから、社用車を売る前にチェックしておいて欲しいんだな。
このページを読むと、更にこんなことが分かります!
☑会社名義の車でも売る業者は、個人の車を売る業者と同じくガリバー等の買取専門業者でOK
☑会社名義の車というだけで査定額が下がることは無い
☑会社名のステッカーは可能であれば、剥がしたほうが良いけど無理な場合は業者に任せる
☑社用車を複数台売る場合は、まとめて売ることを条件に査定額交渉をする
☑会社名義の車を売る場合の書類は法務局で取得する必要がある
☑会社名義の車を売った場合の経理処理(仕訳)はこうしよう
会社名義(=法人名義)の社用車買取の疑問を解決します!
Q.会社名義の車の買取はどこでしてもらえるの?
A.個人の車とまったく同じと考えてOK。ガリバーなどの買取専門店ももちろん利用できる。

会社名義になっている社用車を売るという場合でも、個人の車を売る場合と大きな違いは無いんだ。
そうだね。ガリバーやアップル、カーセブンなどの大手の買取専門店だって当然買取対応はちゃんとしてくれるもんね。
社用車を買い替える場合には、トヨタやホンダなどのディーラーでも普通に下取りをしてもらえるんだ。
でも、査定額に関して言うとディーラーなどの下取りよりも、買取専門店の査定額のほうが高い場合が多いから基本的には買取専門店で売るほうがいいよね。
そうなんだよね。どこに売れば、高く売れるか知りたい場合や、事前に査定相場を知りたい人は僕のおすすめする査定サービスを使ってみるといいよ!会社名義の車も積極的に買取対応してくれるところが多いから、ぜひ利用してみて!
Q.会社名義の社用車って査定額は低くなるの?
A.会社名義の社用車というわけで、査定額が低くなることは無いが、車の状態によって査定額が減額されることは多い。
基本的には会社名義の社用車だからというだけで、査定額が減額されることは無いんだな。
でも、業務用に使っている社用車の場合だと走行距離がとにかく長く15万キロを超えているとか、会社名やロゴのステッカーが貼ってあったりもする場合もあるよね?
そうなってくると会社名の社用車だからという訳ではなく、ただ単純に状態が悪いから査定額は低くなってしまうんだ。
つまり、「社用車だから減額」されるのではなく、「社用車だから使用頻度が高くて減額」されることが多いということになるってことだね。
Q.会社名義の営業車に会社名のステッカーが貼ってあるんだけど、剥がしたほうが良い?
A.簡単に剥がせるなら剥がせば良いが、基本的には業者に任せればOK。会社名が入った車が流通しないようにステッカーを剥がしてから流通させるか確認しておくことも必要。

会社名義の車の中でも、営業車として使っているような場合は、車にステッカーで会社名やロゴを入れていたりすることも多いんだな。
この会社名のステッカーだけど、査定額が下がる原因にもなるから剥がすことが出来るのであれば、自分で剥がしてしまうことをおすすめだよね。
でも、専用の工具も無しにステッカーを剥がすのはかなり大変で、例えば家庭用ドライヤーなどで温めながら剥がすとしても、業務用よりも弱い力になっているから、そう簡単に剥がすことは出来ないんだな。
というわけで、査定額が下がる原因になるとしても、ステッカーはそのままにして売ってしまうことを僕はおすすめするんだな。
でも、会社名の入った車をそのまま流通させたらダメだよね?
そうそう。そこは注意が必要で、会社名が入ったままの車をそのまま流通させたりしたらダメということなんだ。
基本的には大手の買取業者であれば、きちんとステッカーを剥がして処理してから流通させるはずだけど、個人経営の中古自動車店なんかはちゃんとしてくれるのか怪しいところもあったりするよね…
そこで、会社名が入った車を売るという場合は、ステッカーをきちんと剥がしてから流通させるのかどうかを念のため確認しておくようにして欲しいんだな。
多分大丈夫だろうけど、ちゃんと確認しておいたほうがいいよね。
ただし、あまりに長い間ステッカーが貼られたままだと、剥がしても車体が日焼けしていてシール部分と色の違いが出てきたり、シールを貼っていた部分が色落ちしたりしてステッカーを剥がしても社名がバッチリ見えてしまうということもあるんだ。
これはさすがに、再塗装をしないと完全には消えないものになってしまうけど、再塗装まで業者がわざわざ行うのはあまり期待出来そうにないよね…
要求したとしても、再塗装して完全に会社名を消すことまで約束してくれるところは、かなり少ないかなという感じだよね…
出来れば、ちゃんと社名は消すようにして欲しいところだけどね…
あと、走行距離が15万キロを超えている場合などは、海外に輸出される場合も多いからそういった場合は、会社名の入ったステッカーがそのままだとしても、基本的には実害が発生することは無いから気にしなくても良いと思うよ。
Q.会社名義の社用車を複数台売るんだけど、それぞれ別々に売ったほうが良い?
A.一度に同じ業者に売ることで、査定額アップを狙うのがおすすめ。

会社名義の社用車というのは、社長用の1台だけを購入するという場合はともかくとして、営業車などでは同時に何台も購入することはよくあることなんだな。
同時に購入するということは、売り時も同じになってくる可能性が高いということになるよね。
こんな時に車を1台で売るのも、まとめて売るのも変わらないと思っているとしたら大間違いなんだ。
確かに1台ずつ売るともったいないことになっちゃうね。
車を買取する業者側はより多くの車を買取することを目指しているんだな。
つまり、1台を買取するよりも、より多くの台数を買取出来るとしたらこれは業者側にとっては嬉しいことになるんだよね。
例えば、以下のように交渉をすることだって出来るんだな。

こんな感じで、1台の車で50万円の査定額という場合は…
「1台あたり55万円にアップしてくれたら3台まとめて売るよ!」
もし、この交渉をするのであれば最初は1台だけ普通に査定してもらって、1台あたりの査定額が判明してから、まとめて売る場合の査定額を交渉するとより効果的になるよね。
そうそう。最初からまとめて売る前提で話をすると、1台で売った場合の査定額との差というのは分からないから、まとめて売ることで査定額がアップしたかどうかを確認しようが無くなるもんね。
Q.会社名義の車を売るときに必要な書類は?
A.会社の印鑑証明書、実印が必要になる。社長個人のものとは違うので注意。

個人で車を売るときに必要なものとして、印鑑証明書や実印があるんだけど、会社名義の車を売る時も同じように印鑑証明書や実印が必要になるんだ。
ただし、個人の場合は、市役所などで印鑑証明書を取得するんだけど会社の場合は取得する場所が違うよね??
そうなんだ!だから、ここから会社が普通自動車を売る場合に必要なものをまとめて紹介しておくよ。
☑会社の印鑑証明書×2通 ⇒ ”法務局”で取得する
☑会社の実印
印鑑証明書の住所と車検証の住所が異なる場合(会社所在地が移転しているケースなど)
☑会社の登記簿謄本 ⇒ ”法務局”で取得する
<以下は、個人で売る場合と共通する必要書類>
☑車検証
☑自賠責保険証明書
☑自動車税納税証明書
☑リサイクル券
個人が車を売る場合と必要とされるものはほとんど同じなんだけど、会社名義の車を売る以上は会社自体の印鑑証明書であったり、実印を要求されるということになるんだ。
基本的には、法務局で取得するもの以外は、車に乗っているはずだから探してチェックしておく必要があるね。
これも知っておこう!<軽自動車はどうなるの?>
軽自動車を売る場合は、会社の印鑑さえあればそれだけで簡単に売ることが出来るんだ。
普通自動車を売る場合と違って、車買取業者を呼べばその場ですぐに買取してもらうことも可能なんだな。
会社名義の車を売るときの経理処理(仕訳)の仕方も知っておこう!

ここからは会社名義の車を売ったときに、どのように仕訳していけば良いのかを解説していくよ。
会計のことは苦手って人も多いけど、最低限の知識は必要だもんね。
色々な条件での仕訳例を解説していくから、自社の状況に合う形で経理処理をするようにして欲しいんだな。
パターン① 車が帳簿上の価格よりも高く売れた場合
<前提条件>
帳簿上の車の価格 500,000円
車の買取金額 600,000円
*リサイクル料金10,000円、自動車税還付分は買取金額に含まれる
<税抜処理する場合の仕訳例>
借方 |
貸方 |
現金 600,000 |
車両運搬具 500,000 |
|
リサイクル預託金 10,000
*「預託金」「仮払金」「長期前払金」
などの科目名の場合もあり。 |
|
仮受消費税 44,444 |
|
固定資産売却益 45,556 |
<税込処理する場合の仕訳例>
借方 |
貸方 |
現金 600,000 |
車両運搬具 500,000 |
|
リサイクル預託金 10,000
*「預託金」「仮払金」「長期前払金」
などの科目名の場合もあり。 |
|
固定資産売却益 90,000 |
パターン② 車が帳簿上の価格よりも安く売れた場合
<前提条件>
帳簿上の車の価格 500,000円
車の買取金額 400,000円
*リサイクル料金10,000円、自動車税還付分は買取金額に含まれる
<税抜処理する場合の仕訳例>
借方 |
貸方 |
現金 400,000 |
車両運搬具 358,000 |
|
リサイクル預託金 10,000
*「預託金」「仮払金」「長期前払金」
などの科目名の場合もあり。 |
|
仮受消費税 32,000 |
|
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固定資産売却損 58,000 |
車両運搬具 58,000 |
<税込処理する場合の仕訳例>
借方 |
貸方 |
現金 400,000 |
車両運搬具 390,000 |
|
リサイクル預託金 10,000
*「預託金」「仮払金」「長期前払金」
などの科目名の場合もあり。 |
|
|
固定資産売却損 90,000 |
車両運搬具 90,000 |
社用車を売ったときの経理処理に関しては、以上のような感じで仕訳をするといいんだ。
基本的にはそのまま真似すれば、いいから大丈夫な感じだよね。
ちょっと分かり辛い部分として、”リサイクル料金”の扱いがあるんだけど、社用車として車を購入した時点でリサイクル料金を「リサイクル預託金」「預託金」「仮払金」「長期前払金」などのいずれかの勘定科目で、借方に入れたはずなんだな。
今回はその社用車を売ったことで、リサイクル料金が戻ってくることになるので、貸方に入れて資産として計上されているリサイクル料金を消す必要があったってことだね。
ちなみに、車の買取時にリサイクル料金は査定額に含んでいることにされていることが多いんだ。未経過分の自動車税についても本当は還付を受けることが出来るけど、これも査定額に含んでいることにされることが多いんだな。
理想としては、帳簿上の価格よりも高く売って、固定資産売却益を計上したいところだよね!
そうだね。そのためにも少しでも高く売ることが出来るように色々な業者の査定を受けて、より高く売れるように出来るように頑張ってみて!
まとめ
以上、ここまで会社名義の社用車を売るときの問題についての解説してきたんだけど、問題は解決したかな?
いやー くまった君はちゃんと理解してたんだね。きちんとした解説をしてるからびっくりしたよ!!
社用車を売るということは、その査定額次第で、本当に僅かだけど業績にも影響する部分はある訳だから、会社にとってより得になる形で売りたいところだよねー
高価買取のコツとしては、複数業者に査定してもらうことなんだけど、より高く売りたいという場合は、複数業者に同時に査定してもらって、一斉に査定額を出してもらうなんて方法もあるんだよ。
その方法なら、普通に売るよりは大分高い査定額で売れるはずだね。
というわけで、これで会社名義の社用車を売る場合の解説は終わりなんだ!車を売った後に経理処理も知りたくなるかもしれないから、後からチェックしたい人はお気に入りにでも入れておくといいよ~
-―事業用の車, 車買取の疑問